楽天は「Amazon の日本版」とも呼ばれる、30 か国に展開する複合企業で、200 社を傘下に収めています。「楽天は多様性と複雑さを併せ持つ企業であり、扱うデータもまた同様に多様で複雑です」と、グローバル HRIS 担当責任者の Regina Krug 氏は話します。
Krug 氏が楽天に入社した当時、同社は地域単位で事業を展開しており、一部の地域では人事プロセスが手作業で進められていました。そのため、社員の全体像を把握し、世界規模で人財管理を行うのは困難でした。Krug 氏は、Workday ヒューマン キャピタル マネジメント (HCM) の導入を統括しましたが、その後すぐに Workday リクルーティングも導入して、スキルベースの人財管理に対応しました。
世界規模でデータを統合した Krug 氏は、他の Workday 製品の中にも、楽天の人事部門の戦略やビジョンの促進に役立つものがあるのではないかと、検討を始めました。
買収企業の統合を合理化
楽天はスピード感あふれる買収戦略で世界的な成長を加速させ、「かなり大規模な M&A プロセス」を推進していると、Krug 氏は話します。さらに Krug 氏は次のことも付け加えます。「Workday は、法的管理体制の整備も含め、新しい組織を迅速に統合する際に発生する課題を解決できる、重要なツールです。新しい会社を設立する場合でも、会社を買収や売却する場合でも、管理プロセスが直接 Workday に反映され、堅固な基盤を築くことができます」
当社にとって、Workday は単なる HCM システムではありません。真のグローバル インテグレーション プラットフォームです。
グローバル HRIS 担当責任者
データのインサイトを活用して迅速に行動
組織が多様なデータソースからインサイトを抽出できるようにするため、Krug 氏はチームに Workday Prism Analytics を導入しました。分析プラットフォームは、楽天が情報を整理、統合、入手するのに役立っています。「このプラットフォームのおかげで、各地域固有のきわめて特殊な状況から得られるデータも、標準化し一元化することができました」と Krug 氏は話します。さらに、エグゼクティブが分析ツールや可視化ツールからリアルタイムでインサイトを得られるようになったので、サービスを市場に投入するまでの時間を短縮できているとも指摘します。「技術的観点では、Workday Prism Analytics の導入で、全社的な進化が加速しました」
Workday Prism Analytics で当社は飛躍的な変革を遂げました。
グローバル HRIS 担当責任者
人事部門の戦略の一部として AI を導入
Krug 氏の次の目標は、Workday Illuminate™ の導入です。このソリューションは、合理化の支援として生成 AI を活用するもので、同時にビジネスプロセスをエンドツーエンドで統合します。AI 搭載アシスタントが各メンバーに合わせたガイドを行うことで、複雑なプロセスも円滑に進められるので、チームはより戦略的な業務に集中できるようになります。Krug 氏は次のように説明しています。「当社には、AI を可能な限り活用するという組織的な使命があります。これは人事部門の戦略の大きな部分を占めています」
その戦略の中心にあるのは、社員データと AI を目的に沿って、倫理面と安全性に十分配慮して活用することです。Krug 氏は、Workday の AI に対する姿勢に見られる整合性と倫理性の高さを評価しています。「当社では AI を人事プロセスに取り入れているため、Workday がリスク管理に役立っています」と Krug 氏は話します。
AI を導入しなければ、当社は後れを取ることになるでしょう。
グローバル HRIS 担当責任者
ROI を改善
さらに Krug 氏は、Workday Success Plans が提供する専門知識、サポート、トレーニングを積極的に活用しており、テクノロジーの専門家と協力してプラットフォームのパフォーマンスを最適化することには「高い価値」があると語ります。「卓越したサービスを提供してくれます。使用方法と構成の全体像を把握することで、プラットフォームとその運用方法について、さらに理解を深めることができました」と Krug 氏は述べています。
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