数十億ドル規模の未公開株式投資会社が 2017 年、通常取引の一環として ABC Fitness Solutions 社を買収しました。1981 年に創業以来、家族経営を通じてビジネスを軌道に乗せた ABC 社は、6,700 以上のフィットネス クラブが同社の受賞歴あるクラブ管理ソフトウェアを利用するまでに成長し、さらなる世界進出が見込まれていました。
将来性が大いに期待できる ABC 社ですが、有機的成長や買収を通じて顧客ベースを拡大するためには、バックオフィスの財務システム、人事システム、プランニング システムを更新する必要がありました。統合プラットフォームとして Workday ファイナンシャル マネジメント (財務管理) と Workday ヒューマン キャピタル マネジメント (HCM) を導入したことは、同社の大きな一歩となりました。
買収による統合を円滑に
財務担当バイス プレジデントである Jennifer Mitchell 氏は、Workday が同社の会計機能やファイナンシャル プランニングと分析 (FP&A) 機能の重要な鍵であると考えています。「拡張性と収益性に優れた効率的かつ長期的な成長に向けて、積極的に準備を整えることができます」と Mitchell 氏は述べています。「昨年 3 件の企業買収を行ったばかりで、効率的な組織統合を目指していたところ、Workday で思いどおりに実現できました」
昨年 3 件の企業買収を行ったばかりで、効率的な組織統合を目指していたところ、Workday で思いどおりに実現できました。
財務担当バイス プレジデント
実際、ABC 社は有機的成長と買収の両方を通じて爆発的な成長を遂げ、4 年余りの間にフィットネス クラブの顧客を 12,000 人以上増やし、複合年間成長率を 27% に伸ばしました。「当社はすべてのお客様を対象に、年間で 2,500 万件の請求トランザクションと 82 億ドルの支払処理を行っています。ですが今後の成長を見据えるならば、さらに多くの処理に対応できる拡張性が必要です」と、コントローラーを務める Katherin Daniels 氏は述べています。「社内の別のシステムに Workday を簡単に統合できる点が非常に気に入っています。おかげで、毎月の銀行勘定調整に伴う煩雑な手作業から解放されました。スプレッドシートで何百万行にもおよぶデータを照合調整する必要がなくなり、価値の高い業務に注力できるようになりました」
レポーティング機能は、財務・会計チームが ABC 社のリーダー層に報告を行う上で重要な役割を果たします。Daniels 氏は次のように述べています。「当社は、ERP と会計業務の両方のリポジトリとして Workday を使用しています。効率的な方法で業務を行い、エグゼクティブが的確な意思決定を行うためのレポートを簡単に作成するためには、完全で正確なデータをタイムリーに入手することが重要です」
私たちは Workday を信頼しています... データの完全性、正確性、最新性を確信することは、業務を効率的・効果的に遂行するために極めて重要です。
コントローラー
意思決定とビジネス ガイダンスの精度が向上
Mitchell 氏は、同社のあらゆるビジネスモデル向けに Workday エンタープライズ プランニングを追加したと述べ、先述の Daniels 氏に同調します。Mitchell 氏は次のように説明します。「リーダー層に折り返し報告を行い、情報を共有する能力が向上しました。エンタープライズ プランニングを使用すると、常にクリーンで正確で最新のデータをリアルタイムで活用できるので、優れたインサイトを取得・提供できます。その結果、エグゼクティブは十分な情報に基づいて意思決定を行い、ビジネスを適切な方向に導くことができます」
Workday ファイナンシャル マネジメント (財務管理) および Workday ヒューマン キャピタル マネジメントとシームレスに連携されたエンタープライズ プランニングの導入以降、Mitchell 氏の FP&A チームと同社のエグゼクティブは、状況の変化に応じてプランを調整する作業が、以前よりも素早く実行できるようになりました。さまざまなオプションを評価し、そうしたオプションがビジネスにどのような影響を及ぼすのかを特定するのが、容易になったためです。Mitchell 氏は次のように述べています。「エンタープライズ プランニングは、当社の FP&A 業務の根幹です。このツールにはモデルやフォーキャストが豊富に組み込まれているので、使いやすさ、データ ストレージ、レポーティング機能など、あらゆる面で非常に重宝しています」
エンタープライズ プランニングを使用すると、常にクリーンで正確で最新のデータをリアルタイムで活用できるので、優れたインサイトを取得・提供できます。そのため、エグゼクティブは十分な情報に基づいて意思決定を行い、ビジネスを適切な方向に導くことができます。
財務担当バイス プレジデント
Workday は 組織全体にわたって散在するサイロを削減し、財務・会計チームと社内の他チームとのコラボレーションを促進させています。Daniels 氏は次のように述べています。「Workday は作業時間を短縮するため、私たちは高価値なビジネス データを他チームに提供し、組織の可視性を高めることに注力できるようになりました。他チームが新たな取り組みを開始した場合は、初めから取り組みに関与してガイダンスを提供し、会計上の虚偽表示といった問題を回避することができます」
さらなる可能性を追求
給与計算プロセスを Workday で処理することは、Daniels 氏にとって歓迎すべき変化でした。Daniels 氏は次のように述べています。「これまでの会計プロセスを考えると、給与計算は魔法のように素晴らしいです。手作業を行う必要がなくなり、情報を簡単に利用できます。これまでにない経験です。私たちは Workday 高度な報酬管理を導入し、賞与、コミッション、さまざまな報酬の処理も Workday を通じて行えるようにしました。そのため報酬管理をオフラインで行い、給与計算を適宜調整するといった次善策を講じる必要はなくなりました。
Mitchell 氏と Daniels 氏は、設定やインテグレーションが容易な Workday をさらに活用する余地は大いにあると考えています。彼らは Workday のデプロイメント パートナーや Workday コミュニティから得た情報も大いに参考にしています。Mitchell 氏は次のように述べています。「以前勤めていたフォーチュン 15 企業では、膨大な IT リソースを必要とする大規模 ERP システムを使用していましたが、Workday はそのようなリソースを必要としないので、小規模な当社としては非常に助かっています。おかげで IT チームに大きな負担をかけることなく、財務機能を変革することができました」
また、Workday は会計担当者の離職防止にも貢献しています。Daniels 氏は次のように述べています。「優秀な人財の採用と維持は大きな課題です。候補者を惹きつけるため、当社のチームは膨大な仕訳入力を手動で行うのではなく、より意義のある業務に注力できるということを必ず伝えるようにしています」