AIネイティブな経営を支える計画データ基盤 Adaptive from Workday

日本電気株式会社(NEC)は、2018年からデータドリブン経営に取り組んできました。経営層から社員まで同じデータを共有し、ファクトに基づいてアクションにつなげる経営への変革です。現在は、AIも活用しながらその取り組みをさらに発展させています。これまで表計算ツールを中心に管理していた経営計画データを一元化し、戦略と実行をつなぐ経営マネジメントを支える計画データ基盤としてAdaptive from Workdayを活用していきます。

経営層から社員まで同じデータを共有

経営計画データをWorkdayで一元化

AIネイティブな経営マネジメントへ

データドリブン経営への取り組み

NECは、ITサービス事業と社会インフラ事業を中心に、社会や企業の基幹システムを支えるテクノロジーカンパニーです。通信、ネットワーク、セキュリティ、AIなどの技術を軸に、国内外で事業を展開しています。

NECは長年の業績低迷を経験し、それを契機にさまざまな経営変革に取り組んできました。その一環として始まったのが、データドリブン経営です。

ファクトを共有し、アクションにつなげる経営へ

NECでは、部、事業部、ビジネスユニット、コーポレートという階層を通じて事業の状況が報告されていました。しかし、階層が上がるほど資料はきれいになる一方で、現場の実態が見えにくくなっていました。業績が芳しくない事業からは「頑張ります」という意思のみが示され、業績の良い組織は目標が引き上げられないように余力を隠す。そうした構造の中では、経営課題が全社で共有されるまでに時間がかかり、打ち手が遅れるというリスクがありました。

NECが目指したのは、経営層から社員まで同じデータを見て、ファクトに向き合う経営です。しかし、可視化するだけでは人は動きません。そこで同社は、データを活用して改善を続けることを当たり前とする企業文化の醸成に取り組み、データを未来に向けたアクションにつなげるための共通言語として活用しています。コーポレートIT・AIイノベーション部門 エグゼクティブプロフェッショナルの天野昌彦氏は次のように語ります。

「経営層から社員まで同じデータを見て、そこからどう良くしていくかを一緒に考える。データを起点にビジネススピードを最大化することがデータドリブン経営の目的です」

「現場の実態が経営層までタイムリーに伝わらなかった。経営層から社員まで同じデータを共有することが、NECのデータドリブン経営の出発点です」

日本電気株式会社
コーポレートIT・AIイノベーション部門
エグゼクティブプロフェッショナル

One Data プラットフォームに残された計画値データの課題

NECのデータドリブン経営を支えているのが、社内のさまざまな業務システムからデータを集約する「One Data プラットフォーム」です。SFA(Sales Force Automation)、会計、SCM(Supply Chain Management)などに存在する実績データはこの基盤に集約され、経営ダッシュボードやAIによる予測・分析に活用されています。

一方で、課題として残っていたのが、業務システムに存在しないデータです。特に予算などの計画値は、表計算ツールを中心に管理されていたため、データの標準化や管理に多くの工数を要していました。計画と実績の比較分析やAI活用をさらに高度化するため、計画データを一元的かつ効率的に管理・活用する仕組みが求められていました。

経営計画データを一元化するAdaptive from Workday

この課題に対し、NECが選んだのがAdaptive from Workdayです。予算などの経営計画データを一元化し、データドリブン経営を支える計画データ基盤として活用していきます。 従来の予算管理では、複数の部門や階層で作成された表データを集約し、数値を取り込むプロセスが必要でした。しかし、この方法では、データの収集や加工に手間がかかるだけでなく、計画の前提や変更履歴を継続的に追うことが困難でした。

同社ではAdaptive from Workdayを活用し、経営計画データを共通の基盤上で管理する体制を整えています。これにより、予算などを一連のデータとして扱えるようになり、意思決定に必要な情報を把握しやすくなります。

また、経営計画データを一元化することで、経営層と各部門が同じ前提を共有しながら議論を進めることが可能になります。これまで分散していた計画値を実績データやダッシュボード、AIによる分析と接続し、意思決定に必要な情報を一貫して活用できるようになります。重要なのは、単に表データを置き換えることではありません。経営計画をデータとして管理し、経営マネジメントのプロセスに組み込む点に、この取り組みの本質があります。

NECでは、経営コックピットや経営ダッシュボードのデータをAIで読み込み、経営状況の把握やAIによる改善提言を意思決定に役立てる取り組みも進めています。Adaptive from Workdayは、こうしたAIの分析対象となる予算や目標値などの「計画値データ」を一元管理・標準化するデータ基盤となります。経営計画データを実績データやAIによる分析とシームレスに連携させることが、同社のデータドリブン経営をさらに発展させる重要なステップとなります。

「予算や目標値を一元的に管理・活用することで、データ×AIによるデータドリブン経営をさらに発展させていきたいと考えています」

日本電気株式会社
コーポレートIT・AIイノベーション部門
エグゼクティブプロフェッショナル

データとAIの活用を支える計画データ基盤へ

Adaptive from Workdayは、経営計画データを一元的に管理する基盤として位置づけられ、今後は予算や目標値などの計画データを効率的に活用し、NECのデータドリブン経営をさらに発展させていきます。

NECの取り組みは、データとAIの活用を前提としたAIネイティブな経営の実現に向けて進化しています。こうした取り組みを支えるのが、正しく構造化された計画データを提供する計画データ基盤です。

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