Freudenberg Group 社は、グローバルな規模と複雑さを持つ組織でありながら断片化された複数の人事システムを運用し、時代遅れで時間のかかる手作業プロセスに依存していました。
変革の必要性を認識した同社は、2018 年に新たなソリューションを模索し始めました。グローバル人事部門責任者を務める Sarah O’Hare 氏は、あるソリューションをすぐに思い浮かべました。
真に革新的なソリューションの導入
O’Hare 氏は次のように述べています。「Workday は第一の選択肢でした。Workday が私たちのニーズを理解していることはすぐにわかりました。これまでは既存のシステムに少しずつ後付けで別々のシステムを導入していましたが、真の意味で革新的なソリューションとは、マスター データとして唯一の正しい情報源を 1 か所に集約することだと、ようやく理解しました」
「優れたモバイル エクスペリエンスの導入には特に期待が高まりました。全体的に見て導入は大成功でしたが、特に効率性が向上しました。以前は 800 人の人事プロフェッショナルが多大な労力を投入して数週間から数か月間かけて完了していた作業が、Workday の導入以降、30 秒で完了するようになりました。5 秒で完了する場合もあります」
以前は 800 人の人事プロフェッショナルが多大な労力を投入して数週間から数か月間かけて完了していた作業が、Workday の導入以降、30 秒で完了するようになりました。5 秒で完了する場合もあります。
グローバル人事部門責任者、Sarah O’Hare 氏
Freudenberg Group 社の人事ビジョンを実現
Freudenberg Group 社の人事ビジョンの中心にあるのは、人財に対するポジティブな影響を最大化することです。
O’Hare 氏は次のように述べています。「人財を重視し、いかに人財を惹きつけ、組織に引き入れ、クラス最高のエクスペリエンスを提供するかが当社にとって非常に重要になります」
「そのためには 2 つの目標を達成する必要があります。社員が自身でキャリアを促進できるようにすること、人事パートナー、つまりマネージャがシステムを利用し、ネットワークやコミュニケーション能力を拡大できるようにすることです。Workday はまさにこれらの目標を叶えることができます」
労使協議会との連携
同社が Workday で成功を収めた重要な要素のひとつが労使協議会です。このソリューションの統合を主導した、企業データ保護および人事プロジェクト マネージャを務める Jessica Vollmer 氏は次のように述べています。「私は労使協議会との交渉をサポートし、変革、コミュニケーション、トレーニングの実施に深く関与しました。労使協議会との関係は非常に重要です。私たちは Workday を選択する以前から労使協議会と関わってきました。私たちは連携し、人財やパフォーマンス、報酬管理、人財管理など、あらゆるワークストリームに特化したグループを構築していました」
そして Vollmer 氏は次のように続けています。「Workday とそのメリットについて労使協議会に理解してもらうことが、導入の成功には不可欠でした。労使協議会向けにさまざまなロールを設定し、ロール別に社員の透明性レベルを変更したのです」
外部市場向けに外観と操作性を統一
Freudenberg 社が Workday の初回デプロイメントから 1 年後に Workday リクルーティングをデプロイした際は、労使協議会も関与しました。「以前はこの申請プロセスを紙ベースで行っていましたが、このとき初めてデジタル化しました」と Vollmer 氏は述べています。
これは非常に大きな変化でした。O’Hare 氏は次のように述べています。「外部市場からのアクセスから Freudenberg Group 社内での操作に至るまで、外観と操作性が統一されたことは非常に素晴らしいことです。現在、候補者の申込書はシームレスにマネージャにルーティングされ、採用プロセスに回されます。以前は不可能だったことです」
Workday が本稼働して以降、労使協議会とチームは定期的にミーティングを行っています。「6 週間ごとに集まって、さまざまなトピックや新機能について話し合います。透明性のある強固な関係を構築しています」と O’Hare 氏は述べています。
優れたエンプロイー エクスペリエンスを提供し、誰もが潜在能力を発揮できる場所を構築できれば、当社はすべての目標を達成したことになります。
グローバル人事部門責任者、Sarah O’Hare 氏
より多様な組織の構築
Workday は Freudenberg Group 社のワークフォースのダイバーシティ戦略にも大きく貢献しています。
O’Hare 氏 は次のように述べています。「何が実際に起きているのか、どの領域をどう改善すればよいのかを見極めるため、当社は Workday の提供する指標を重視するようになりました。そこでわかったのは、組織の上層部のほとんどが男性で占められていたことです」
Workday から得られたこれらのインサイトに基づき、Freudenberg Group 社は状況を根本的に是正する取り組みを開始しました。O’Hare 氏は次のように述べています。「シニア層を占める女性の割合はわずか 5% ですが、10 年後に 20% まで増やすことを目指し、業務の効率化を適切に進めています。以前の断片的なアプローチでは、分析を実施することは難しかったでしょう。ましてや効果的な変革プログラムの配置・導入など望むべくもありません」
Workday とそのメリットについて労使協議会に理解してもらうことが、導入の成功には不可欠でした。
企業データ保護および人事プロジェクト マネージャ、Jessica Vollmer 氏