働き方の再構築: 人間と AI の連携の定義
仕事の未来は、人間と AI の強固な連携のもと築かれます。成功を収めている組織は、現在、人財と AI 機能をいつ、どのように活用するかを定義しています。
Ashley Goldsmith
最高人財責任者
Workday
仕事の未来は、人間と AI の強固な連携のもと築かれます。成功を収めている組織は、現在、人財と AI 機能をいつ、どのように活用するかを定義しています。
Ashley Goldsmith
最高人財責任者
Workday
AI は働き方を再構築しつつあります。それに伴い、多くの重要な問いが投げかけられています。
最高人事責任者 (CHRO) と私は、AI の「何」についてではなく、「どのように」について議論しています。この大きな変革期において、どのように対応したらよいのでしょうか。これまでとはまったく異なる働き方に、社員をどのように準備させたらよいのでしょうか。いつ迅速に行動し、どこから小さく始めて、どこで拡大したらよいのでしょうか。
効率性と生産性を高めるためには、AI を活用しなければならないという、強いプレッシャーがあります。その一方で、最も重要な資産である社員を、すべての業務において常に中心に据えたいという強い思いも同じようにあります。
私の見解、そして個人的な信念として、仕事の未来は、人間か AI かということではなく、人財と AI の能力を、いつ、どこで、どのように活用するかを深く理解したうえで実現できる強固な連携関係にあります。連携することで効率性が高まります。人間が常に中心にいるべきであり、AI は人間の可能性を最大限に引き出し、社員が人間しか担えない業務に集中できるように支援します。
AI が単なる反復作業を担うツールではなく、私たちが考え、創造し、問題を解決する方法を拡大するとともに、見落としがちな洞察を明らかにし、自分だけでは思いつかないようなアイデアの創出を刺激し、より強いつながりを構築することを支援してくれるパートナーになったら、どのようになるのか想像してみてください。この新しい連携関係は、人間のスキルに取って代わるということではなく、むしろ人間のスキルを高め、組織内でこれまでにない可能性を引き出すことを目的としています。
ここでは、人間と AI の連携関係を構築する際にリーダーが考慮すべき 3 つの点について説明します。
レポート
AI は、収益予測や品質チェック、何千時間にも及ぶ事務作業の削減にいたるまで、あらゆる作業を効率化します。問題は、この回収できたキャパシティをどのように活用するかということです。
私たちは、そのキャパシティを、成功と成長を促す人間本来の能力へと投じます。つまり、最大の課題を解決するために社員がともに取り組む戦略的イノベーション、信頼を築き共通の成果を育む影響力の大きい関係の構築、そして包括的で高いパフォーマンスを実現する企業文化を支援する感情知性への再投資です。企業文化を繁栄させるものは、人間を機械に置き換えることではなく、人間の強みを最大限に引き出すことから生まれます。
このエネルギーの方向転換には、集中力とコミットメントが求められます。ここでは、Workday がこれをどのように実践しているかを一部紹介します。
企業文化を繁栄させるものは、人間を機械に置き換えることではなく、人間の強みを最大限に引き出すことから生まれます。
Workday リクルーター エージェントを活用することで、応募者の審査件数を 18% 削減し、採用担当者の作業負荷を 12% 軽減しました。これは、毎週約 5 時間の時間が削減されたことになります。
その余剰時間を使い、採用担当者はより重要な業務、具体的にはビジネスを支えるより強力なパートナーになることに集中できるようになります。
採用プロセスにおいて、見落としがちなことは、面接チームの結果報告です。こうしたセッションは、効果的に実施されれば、証拠に基づいた採用決定を行うえで、非常に役立つことはよく知られています。時間を削減することで、採用担当者のスキル向上にさらに注力し、採用ごとにターゲットを絞った効果的な結果報告を実施できるようになりました。その結果、一貫して質の高い採用決定を行うことができています。
AI が業務により深く組み込まれるにつれ、人間とエージェントが担う役割の境界が、曖昧になりつつあります。
当社の調査によると、多くの社員は AI を同僚として受け入れることに抵抗がありません。しかし、AI が自分の上司になるという考えには、ある程度抵抗があります。つまり、信頼を築くには、役割を明確に区別することが、必ず必要になるということです。
エージェントの役割をタスク マネージャ、コラボレーター、アドバイザーとして明確に定義することで、企業は社員を安心させ、ワークフォース全体で信頼関係を構築し、マネージャはチームを主導してパフォーマンスの向上に全力を注げるようになります。
リーダーが、人間のワークフォースの役割と責任を明確に定義しなければならないのと同様に、エージェントのワークフォースについても、同じように定義する必要があります。社員は連携する準備はできていますが、連携モデルについては明確さを求めています。
リーダーが、人間のワークフォースの役割と責任を明確に定義しなければならないのと同様に、エージェントのワークフォースについても、同じように定義する必要があります。
1990 年代後半にインターネットが主流になり始めたとき、思い描いていた未来が塗り換えられていくように感じました。現在、AI も同様の影響をもたらしています。当社はこの新しいテクノロジーに関するガイドブックをまさに書き続けています。AI の限界を試し、影響を理解し、能力を最適化し、役割を定義しています。
HTML の操作といった単純なことではありませんが、このプロセスを、障壁としてではなく、力を与えてくれる継続的な経験として捉えるべきです。新しいテクノロジーが社員の働き方を進化させるたびに、業務は、問いを深め、学び、成長するための機会へと変化していきます。
社員が AI の潜在的な価値を活用できるようにするには、まず社員が許容できる企業文化を醸成することが不可欠です。すべての答えを知っている必要はないという許容、試行錯誤する許容、そして新たなスキルの習得や専門知識の向上を支援するラーニング パートナーとしての AI を活用する許容が求められます。
新しいテクノロジーが社員の働き方を進化させるたびに、すべての業務は、問いを深め、学び、成長するための機会へと変化していきます。
Workday では、AI を効果的に活用するための適切なマインドセット、スキル、習慣を養うことを目的とした Everyday AI プログラムを通じて、ワークフォースにおける AI の適性を高めています。初期の指標は期待の持てる結果を示しています。
年初に社員の AI 活用率を 20% 高めるという目標を掲げましたが、わずか 6 か月程度で活用率が当初の目標のほぼ 4 倍になり、ワークフォースの 80% がこうしたテクノロジーを活用するようになりました。
主な調査結果は次のとおりです。
AI を個人の成長を促進する触媒として位置付けることにより、リーダーは適応性、革新性、柔軟性に優れたチームを構築し、人財における競争力の優位性を獲得できます。
今日、人間はすでに業務やプロセスをエージェントに任せるようになっています。今後数年間で、エージェントはバックグラウンドでシームレスに稼動し、人間がより有意義で重要度の高い業務に集中できるようにする、重要かつ貴重なパートナーとして機能するようになります。
リーダーは、AI の機能が人間の可能性に取って代わるものではなく、高めるものとなるよう、この連携関係を慎重に構築していく必要があります。これを適切に実現できれば、生産性が向上するだけでなく、可能だとも思えなかった新たなレベルの潜在能力を引き出すことができます。
ビジネスリーダーの過半数が、人財不足に関する懸念を抱えています。「自社には、ビジネスで成功するために必要なスキルがある」と回答したビジネスリーダーの割合はわずか 32% に過ぎません。このレポートで、AI でスキル管理を変革する方法をご確認ください。
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