Stepstone Group 社は 2020 年に Workday Peakon Employee Voice を導入し、従業員リスニング ツールとして全社規模で活用しています。
Stepstone Group 社でリーダーシップおよび人財管理担当ディレクターを務める Amelie Schlicht 氏は、組織を継続的に改善し、社員を強化するため、戦略的取り組みの一環として定期的な調査を実施しています。「社員の期待やニーズについてより深く知ることで、企業として継続的な改善を図り、社員とマネージャの関係を強固にしたいと考えています。さらに社員一人ひとりが意欲を持ち、自身の役割を通じて成長することを目指しています」
Stepstone Group 社が 3 年以上実施している調査は高い参加率を維持しており、毎回数千件に及ぶコメントが寄せられています。
定期調査が成功している理由として、Schlicht 氏はこれらの調査が同社の大規模な人財プロジェクトと連動していること、調査結果がイニシアチブの成功評価に利用されていること、マネージャ イネーブルメントに広範な投資を行っていることを挙げています。
マネージャ イネーブルメントへの投資
Schlicht 氏は次のように述べています。「Stepstone Group 社はマネージャ イネーブルメントに投資することが組織の成功の礎になると考えています。この投資がもたらす最大のメリットの 1 つは、強固なフィードバック文化を育成し、マネージャと社員を強化することにあります」
Stepstone Group 社の社員エンゲージメント スペシャリストを務める Sophie Lenz 氏は次のように述べています。「マネージャを強化する取り組みの一環として、私たちは独自の資料を作成し、マネージャ固有のニーズや課題に適切に対応するリソースを提供するようにしています。FAQ、ワンページャー、オンライン オンボーディング セッションなど、当社の包括的なリソースを価値あるツールキットとして活用することで、マネージャは効果的な指導を行うために必要な知識やスキルを身に付けることができます」
Schlicht 氏は次のように述べています。「このツールを最大限に活用するためには、管理職レベルごとに異なるトレーニングが必要になります。そのため、私たちはニーズベースのアプローチを採用しています。的を絞ったトレーニング イニシアチブを提供することで、各ターゲット グループが特定要件に対応するリソースを活用できるようにしています」
行動変化の測定
行動変化の測定に関しては、定期的に実施するエンゲージメント調査が、組織内の能力開発を評価する強力な手段として役立っています。
Stepstone Group 社はデータから傾向やパターンを読み取ることで、イニシアチブの効果を評価し、具体的な要因やサブ要因 (成長、レコグニション、戦略など) の進捗状況を追跡しています。
たとえば、Stepstone Group 社のリーダーシップ開発プログラムの成功は、Workday Peakon Employee Voice を使用して上司のサポート要因を綿密にモニタリングすることで追跡されました。上司のサポート要因は、直属のマネージャが提供するサポートやガイダンスのレベルを社員が判断することで評価されます。
「リーダーシップ開発プログラムを導入した後、スコアが 0.3 ポイント上昇し、大幅な改善が見られました。このポジティブな変化は、当社のプログラムがマネージャのスキルを効果的に高め、組織内のサポート体制を強化し、社員満足度やエンゲージメント レベルの向上をもたらしたことを示しています」と Schlicht 氏は述べています。
総合的に見ると、このツールが導き出すデータドリブンなインサイトにより、Stepstone Group 社は十分な情報に基づいて意思決定を行い、事前対策を講じてワークフォースの能力開発をサポートし、将来を見据えた社員中心の組織として未来に対応できる環境を整備しています。
戦略に関連する問題に速やかに対処する
Schlicht 氏は次のように述べています。「Stepstone Group 社では戦略に関連する問題を重視し、速やかに対処するようにしています。このプロセスにおいて社員調査は極めて重要な役割を果たします。特定の質問を追加することにより、組織内で現在注視されている問題の対処方法が明らかになるからです」
たとえば先日新たな企業ブランドを導入した Stepstone Group 社は、社員とブランドの連携を強化するため、調査を使用して当初の受け入れ状況を測定し、追加のサポートが必要な領域を特定しています。
Lenz 氏は次のように述べています。「さらに潜在的な改善点を特定するため、社内の意思決定プロセスの効率性を評価する調査を実施しました。貴重なデータをタイムリーに入手できるため、十分な情報に基づいて意思決定を行い、データに基づいて対策を迅速に講じることができます」
Schlicht 氏は次のように述べています。「これらのインサイトを活用することで、当社は先を見越して課題に対処し、チャンスをつかみ、意欲的かつ生産的なワークフォースを育成できます」