ソーシング チームにとってコスト削減は重要な目標です。NTT Global Sourcing 社も例外ではありません。NTT Global Sourcing 社は NTT (日本電信電話株式会社) によって設立され、NTT の独立した事業会社と連携し、グローバル市場における NTT グループのプレゼンスを高めています。NTT Global Sourcing 社は「One NTT」の調達量を集約し、価格交渉を一元的に担い、グローバル ベンダーと包括的な契約を締結します。
NTT Global Sourcing 社でオペレーション ディレクターを務める Michael Yocum 氏は、同社が 2 つの重要な課題の解決を目指していたと述べています。Yocum 氏は次のように述べています。「まず、予想されるコスト削減額や関連する指標についてインサイトをリアルタイムに取得できる必要がありました。また、当社はプロジェクト関連の情報を共有する際にスプレッドシートやプレゼンテーションを使用することが多く、ステークホルダーが『古くなった』情報に基づいて意思決定を行うことが少なくありませんでした。ステークホルダーは現在、戦略的な購買決定を行うために必要な情報を、必要なときにいつでも利用することができます」
予想されるコスト削減額をリアルタイムに追跡
Yocum 氏は Workday ストラテジック ソーシングがこれらの問題を解決することに気付きました。このソリューションを使用すれば、あらゆる NTT グループ企業のエグゼクティブは、必要なときにいつでもログインし、NTT Global Sourcing 社の契約交渉を通じて達成できる潜在的なコスト削減額を確認できます。以前はレポートの作成と送信を、異なるタイム ゾーンで働く同僚に依頼しなければならないことが少なくありませんでした。現在はオンデマンドで同一データにリアルタイムにアクセスし、データをフィルタすることができます。
Yocum 氏は次のように述べています。「現在はこのような方法でステークホルダーにコスト削減額を伝えています。これは私たちにとって大きな変化でした。ステークホルダーとのソーシング プロセスをすばやく開始できれば、NTT グループ全体の付加価値を高め、さらなるコスト削減を実現できます」
NTT Global Sourcing 社はリクエストに応じて特定のデータセット (サプライヤ固有のコスト削減額、カテゴリ別の仕事量、管理可能な支出など) を提供できるようになりました。彼は次のように述べています。「私たちは極めて多くの企業にサービスを提供しており、これらのすべての企業は独自のプロジェクトに関心を持っています。関連データを検索・特定する方法を合理化することができました」
コスト削減を管理するだけでなく、他のステークホルダーとのコラボレーションを改善するソリューションを見つけることができました。
オペレーション ディレクター
連携して変化を起こす
ストラテジック ソーシングを使用すると、NTT Global Sourcing 社とステークホルダーは契約変更に連携して取り組むことができます。ドキュメントを E メールでやり取りする必要はありません。
Yocum 氏は次のように述べています。「およそ 350 件に上る契約を 1 つの新しいシステムにシームレスに移行できました。移行はわずか 60 日間程度で完了しました」
レビュー担当者は編集内容の確認や変更内容の処理をリアルタイムに連携して行うことができます。そのため誰もが共通の認識を持てるほか、継続的な監査証跡が可能になります。
「コスト削減、価値追跡、情報提供、契約の処理方法について一貫性に優れた明確なガバナンスを確立することが重要です」と Yocum 氏は述べています。
コレボレーションを促進させる、統合された契約ソリューションを確保することができました。
オペレーション ディレクター
ダイバーシティと持続可能性の取り組みを追跡
Yocum 氏によると、同社はダイバーシティ、持続可能性、グリーン IT にも重視しており、ストラテジック ソーシングを使用してすべての取り組みの進捗状況を追跡しています。「NTT の戦略的ソーシングを担う組織としてリスクを管理し、NTT のグローバル サステナビリティ憲章を遵守するためには、サプライヤのダイバーシティと持続可能性への取り組みを深く理解することが重要です」と Yocum 氏は述べています。
NTT Global Sourcing 社とステークホルダーは現在、これらの分野に対するサプライヤのパフォーマンスを測定するための最適な方法を連携して決定しています。同社はその後、データを文書化してアクション プランを策定し、ステークホルダーやサプライヤと共有しています。その結果、ステークホルダーとの関係が強化されただけでなく、透明性が向上し、グループ全体の信頼度が高まっています。
NTT Global Sourcing 社が成長を続ける中、より多くのステークホルダーがストラテジック ソーシングを最大限に活用できれば、コスト削減額は継続的に増加すると Yocum 氏は考えています。現在は 550 件のプロジェクトに関与する 200 人以上のステークホルダーが新しいシステムを使用しています。
Yocum 氏は次のように述べています。「Workday ストラテジック ソーシングが日常業務の一部に取り込まれるようになる中、ステークホルダーの導入も増加しています。この新たなレベルのエンゲージメントは、NTT の信頼できる戦略的ソーシング イノベーターとして当社が使命を全うすることを可能にします」