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基礎を理解する:人財管理ソフトウェアとは

 

これは、Workday のブログに Workday スタッフのライター が英語で投稿した記事です。日本の読者の皆様も興味を持たれることと思い、この記事を翻訳しました。

このブログ記事では、人財管理の概要と、組織にとっての人財管理の価値について説明します。また、人財管理に関する一般的な疑問に回答し、テクノロジーを活用して人財管理業務と業績を改善する方法についても説明します。
テクノロジーを活用して企業の人財と財務を管理する方法を説明するための一連のブログ記事の 1 つです。

 

ビジネスを取り巻く環境には大きな変化が起こっています。働き方、働く時間、働く場所は絶えず変化しています。

今日のワークフォースは5 世代にわたる階層によって構成されており、職場に対するニーズも期待値もそれぞれ異なっています。また、正社員、時給労働者、派遣社員、契約社員など、かつてないほど多様な雇用形態が生まれています。現在のデジタル経済においては、スキルが新たな価値として認識されるようになり、希少性の高いスキルの価値は上昇の一途をたどっています。

それと同時に、仕事に対する労働者の期待も多様化しています。仕事に対して求めるものが給与だけではなくなっているのです。こうした新しい仕事の環境や多様な雇用形態、仕事と労働者の関係の変化に適応するには、新しい方法で人財管理を行う必要があります。

このブログ記事では、人財管理の概要と、組織にとっての人財管理の価値について説明します。  また、人財管理に関する一般的な疑問に回答し、テクノロジーを活用して人財管理業務と業績を改善する方法、組織のアジリティを高める方法についても説明します。

 

人財管理とは何か

最も基本的なレベルで言えば、人財管理とは、企業のワークフォースを管理、採用、育成する業務のことで、人事部門の責任のもとで行われます。しかしながら、人財管理には人事部門が中心となって行う業務だけでなく、各部門のマネージャの積極的な関与が必要となる取り組みも含まれます。たとえば、人財計画の作成、学習機会の提供、ダイバーシティとインクルージョンを重視する企業文化の醸成などです。社員の意欲と満足度を高めることは、企業が成功するために非常に重要であり、さらに優秀な人財を獲得することにもつながるため、先進的な企業は人財管理を非常に重要な戦略として認識しています。

数年前まで、人財管理は、社員は「管理」するものだという考え方に支配されていました。しかし現在では、先進的な企業は、社員が最大限に能力を発揮できるようにサポートし、モチベーションを高めることが人財管理であると考えています。社員ファーストの文化においては、企業が保有するすべての資産のうち、人財が最も重要な資産とみなされます。それには十分な理由があります。ある調査によると、将来に目を向けた多様性の高い職場環境の方がより良い成果を生み出していることがわかりました。これを実現するには、質の高い人財管理を行うことが重要になります。

 

先進的な企業は、社員が最大限に能力を発揮できるようにサポートし、モチベーションを高めるためことが、質の高い人財管理であると考えています

 

ビジネスの成功に人財管理が重要である理由

人財管理が重要である理由は、すべての企業にとってその中心にあるのは人財であり、イノベーションを促進して競争力を高めるためには人財が不可欠だからです。効果的な人財管理を行うことにより、優秀な人財を獲得して潜在能力を最大限に引き出し、さらに能力を開発して育成することで、ビジネスを成功へと導くことができます。先見的な企業の経営幹部 (最高経営責任者、最高財務責任者、最高執行責任者など) は、人事部門のリーダー (最高人事責任者など) を戦略的パートナーとみなし、強力なリーダーシップによって企業の目標を達成するための一助となることを期待しています。

簡単にまとめると、人財管理は以下を実現するために重要になります。

  • 適切な人財を見つけ、採用し、維持する。
  • 採用した人財の円滑なオンボーディングを行う。
  • ダイバーシティとインクルージョンが重視される働きがいのある環境を作り出す。
  • パーソナライズされた学習機会、メンター制度、キャリア パスを提示することにより、社員が自分に適したキャリアを選択できるようにする。
  • 社員が自分の能力を最大限に発揮できるようにする。
  • 公平な職場環境を作る。
  • 規制や法律を順守する。
  • 社員に給与を支払う。

 

人財管理ソフトウェアとは何か

人財管理ソフトウェアとは、人財管理のあらゆる業務に対応し、手作業による処理をなくすソフトウェアのことです。こうしたソフトウェアにより、人財に関するプランニング、管理、分析をひとつのシステムで行うことができるようになるため、企業は社員一人ひとりが能力を最大限に発揮し続けられるように支援できます。優れた人財管理ソフトウェアを使用すれば、人財管理に関する各種のプロセスを効率的に管理できるだけでなく、これまでにないほど迅速かつ高度な方法で社員をサポートすることができます。

Workday の人財管理ソフトウェアであるヒューマン キャピタル マネジメントは、必要な機能がすべて揃っているオールインワン ソリューションです。  タレント マネジメントやワークフォース分析といった個別のアプリケーションを持つのではなく、これらのアプリケーション機能がすべて 1 つのプラットフォームに統合されています。また、ヒューマン キャピタル マネジメント (HCM) ソフトウェアは、給与計算や財務管理などの他のエンタープライズ アプリケーションと情報を共有することにより、将来的な人財計画の作成にも役立ちます。HCM ソフトウェアは、スタンドアロンのソリューションとして導入することも、大規模なエンタープライズ ソリューションの一部として導入することもできます。

 

人財管理システムを使用して社員の能力を引き出すには

現在は、仕事の基本的な性質が変化し、新しいテクノロジーが出現し、新しい世代のニーズが多様化しているため、仕事の進め方、社員の関わり方、組織の運営方法なども変化しています。そのため、多くの企業が、過去の業績ではなく未来の可能性を重視したパフォーマンス管理の仕組みを構築しようとしています。

Workday が提供するクラウドベースのHCM ソリューションは、変化を続ける現在のビジネス環境に対応できるように設計されています。このソリューションにより、たとえば以下のような方法で社員の能力を引き出して成功へと導くことができます。

  • 貢献度の評価:HCM システムで目標を入力することにより、社員は自分の現在の目標と期待値を適切に把握し、それに対する実績や進捗を簡単に確認することができます。
  • 能力開発:Workday HCM などの人財管理システムで収集した情報を使用して、社員は上司や同僚からのフィードバックに基づき、自分の強みやこれから伸ばしていくべき能力を把握することができます。さらに、Workday ラーニングなどの学習アプリケーションを使用して、特定のスキルを伸ばしたり、新しい役職に対応したりするための学習用コンテンツを社員に対して推奨することもできます。 
  • キャリア形成: Deloitte 社の『グローバル ヒューマン キャピタル トレンド 2019』レポートによれば、離職の最大の理由は、「その組織では自らが学び、成長するための機会がないから」ということです。Workday HCM などの人財管理システムで収集したデータを使用すれば、自分と同じような職務に就いていた社員がどのようなキャリアパスをたどっているかがわかるため、次のステップや今後のキャリア形成について考える際の参考にすることができます。同僚やメンターが社内でどのようにキャリアを形成してきたのかを確認することにより、自分のこれからのキャリアパスの可能性を理解し、常に学習を続けて臨機応変に対応できるワークフォースの一員としての責任を果たすことができます。
  • 関係の強化:社員の意欲を高めて業績を伸ばすためには、同僚との関係を深めることが非常に重要になります。Workday HCM などの人財管理システムを使用して同僚との関係を強化することにより、社員は社内に独自のネットワークを作ることができます。また、特定のスキルや経験を持つメンターを探してキャリア形成に役立てたり、ビジネスに対する理解を深めたりすることもできます。
  • 公平な報酬:すべての社員は、実績に応じた公平な報酬を受けたいと考えています。Workday HCM などの人財管理システムに導入されている報酬機能を使用すれば、各チーム メンバーのパフォーマンスを把握して比較し、それぞれの実績に応じた公平な報酬を与えることができます。

 

現在は、仕事の基本的な性質が変化し、新しいテクノロジーが出現し、新しい世代のニーズが多様化しているため、それに伴って仕事の進め方も変化しています

 

人財管理にとっての優先事項とは何か

現在の職場環境では、以下のような項目が人財管理にとっての主な優先事項になります。

  • 人財の獲得:リクルーティング プロセスにおいて、人財管理は重要な役割を果たします。 適切な人財管理を行うことにより、対象となる職務に適した人財を採用することができます。
  • 不足しがちなスキルを持つ人財の発掘:現在、多くの企業がデジタル トランスフォーメーションに取り組んでいます。つまり、多くの企業で新しいスキルが必要とされていることになります。ビジネス環境が急速に変化しているなか、そのようなスキルを持っている人財や、そうしたスキルをすぐにでも習得したり伸ばしたいという意欲を持っている人財を早急に発掘する必要があります。たとえば、Workday Skills Cloud のような、機械学習をベースとした「スキル オントロジー」を使用すれば、スキルに関するデータのクレンジング、把握、関連付けを行うことができます。この機能により、各社員のスキルをより詳細に把握し、スキル ギャップを特定することができるほか、現在必要なスキルと今後必要になるスキルを分析して適切に準備することができます。
  • 人財の育成:企業が生き残るためには、常にビジネス環境の変化に備える必要があります。また、今日価値のあるスキルや仕事が、数年後も変わらず価値があるとは限りません。人事部門で言えば、人事担当責任者は、人事業務において今後 5 年間に最も価値が高い能力として、新しいツールやテクノロジーを使いこなす能力と、絶え間ない変化に対処できる認知能力を挙げています。  企業全体では、トレーニングや学習機会の提供などにおいて、社員一人ひとりに合わせたエンプロイー エクスペリエンスを提供することが求められています。社員の意欲を高めて組織とともに成長させるためには、各自のスキル、興味、職務経歴に適した業務は何かを社員自身で把握する必要があります。HCM システムを使用すれば、自分のキャリアパスを検討するのに役立つ情報にアクセスしたり、自分と同じような職務を経験している同僚とコミュニケーションをとったり、現在空いているポジションを探したり、自分に適したトレーニングの機会を確認したりすることができます。先見的な企業は、社員が新しいスキルを開発して能力を伸ばしていけるように準備を始めています。
  • スキル ギャップの特定:Workday HCM のような、機械学習が組み込まれた人財管理システムを使用して、社員のパフォーマンス レビューや職務経歴などのデータ セットを分析することにより、会社全体として主な強みと不足しているスキルや経験を把握することができます。スキル ギャップを特定できたら、必要なトレーニング プログラムや、パーソナライズされた能力開発プランをタイムリーに作成することにより、ワークフォースの迅速なスキルアップを図ることができます。
  • 的確な意思決定の支援:的確な意思決定を行うためには、必要なときに必要なデータにアクセスできる環境が整っている必要があります。また、社内で利用できるデータ量も増えているため、データを正しく理解するための仕組みが必要になります。機械学習と人工知能をベースとする拡張分析を使用すれば、業務で生成された数百万にもおよぶデータ ポイントから、特定のパターンと傾向を探し出すことができます。こうしたパターンを基に、エンプロイー エクスペリエンス、ダイバーシティ、インクルージョン、ビロンギングなど、さまざまな角度からデータを切り取って分析することでインサイトを得ることができます。最も先進的な人財管理システムでは、どのような行動を取るべきかについて、平易な表現で提案することも可能になっています。

 

急速に変化している現在のデジタル環境では、人事部門が果たす役割はかつてないほど大きくなっています

 

人事部門の役割はどのように進化していくのか

これまでの人事部門は、事務処理、書類の作成と保管、社内規則の作成と実施など、主に管理業務を行っていました。しかし今日、人事部門の役割が変化しています。急速に変化している現在のデジタル環境では、人事部門が果たす役割はかつてないほど大きくなっています。優れた人事部門リーダーには、以下に示す 7 つの役割が求められています。

  • 戦略的パートナー:人事部門は、事業計画と事業目標の作成に参加し、戦略的なパートナーとして人財的な面から事業の成功に貢献することが求められています。
  • 人財獲得のエキスパート:現在の人事担当役員は、優秀な人材を惹きつけ、魅力的な職場として認知してもらえるように企業ブランドの向上に取り組んでいます。
  • 福利厚生と報酬制度を管理するリーダー:優秀な人財を確保するためには、福利厚生と報酬制度を充実させることが非常に重要です。福利厚生、手当、勤務時間などについて、より柔軟な運用を求める社員が増えています。人事部門はこうしたニーズを把握し、イノベーションを進めていく必要があります。
  • 学習を促進するリーダー:現在は多くの社員が、自分のスキルと能力を継続的に伸ばしていきたいと考えています。そのため人事部門は、入社時の研修だけでなく、その後も学習を続けていくための機会を社員に提供する必要があります。
  • 企業文化を醸成するリーダー:人事部門は、社員一人ひとりを大事にし、社員の能力を最大限に引き出すような企業文化の醸成に貢献する必要があります。
  • 変化に対応するリーダー:現在の人事部門リーダーの多くが、組織の改革の取り組みを主導し、その改革に対する抵抗を最小限に抑えようとしています。
  • コンプライアンス リーダー:職場環境は、データ プライバシー、労働、雇用に関するさまざまな法律によって管理されています。こうした法規制に確実に準拠し、新しい規制の制定や改定 (EU 一般データ保護規則: GDPR など) があった場合にも遅れずに対応するためには、適切な人財管理が必要不可欠です。

 

人財管理ソフトウェアを導入するメリットとは

多くの企業は、業務効率、プランニング、アジリティを向上させ、優れたエンプロイー エクスペリエンスを提供するために人財管理ソフトウェアを導入しています。お客様の事例として、北欧を代表する総合コンサルティング企業の Norconsult 社の例をご紹介します。Norconsult 社は、4 つの大陸に 97 の事業所を展開し、3,800 名を超える社員が、ソーシャル プランニング、エンジニアリング デザイン、建築事業を対象にコンサルティング サービスを提供しています。以前の Norconsult 社には複数の人事管理システムが導入されていて、人事データのソースが統一されていませんでした。パフォーマンス管理用、リクルーティング用、ラーニング用にそれぞれ個別のデータソースが存在し、各地域に分散している状態でした。データソースが分散していると、必要なデータを集めるのに何週間もかかることになります。タレント マネジメントの観点では、以前の Norconsult 社は、スプレッドシートを使用して、対象となる業務に適したスキルを持っている社員を探していました。これは時間がかかり、非効率な方法でした。

そこで、ひとつのシステムに統合された Workday ヒューマン キャピタル マネジメントに人事データを移行することにより、正確なデータにリアルタイムにアクセスし、現在社内に存在するスキルと欠けているスキルを全社的に把握できるようになりました。つまり、常に変化するビジネス環境に確実に対応するためには、優れた人財管理ソフトウェアの導入が必要不可欠なのです。

 



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