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財務部門との強固な協力関係がエンタープライズ プランニングに革命を起こす

 

これは、Workday のブログに Barbara Larson が英語で投稿した記事です。 日本の読者の皆様も興味を持たれることと思い、この記事を翻訳しました。

 

ついこの前、私は「チームの協力関係がピークに達した時、1人1人が生み出せるものを遥かに超える相乗効果が生まれる」という言葉を目にしました。その時、考えたのです。企業におけるプランニングについても、これは果たして真実と言えるのだろうかと。

私は20年以上にわたってコーポレート・ファイナンスの分野で働いてきました。そのため、ビジネス環境が変化するときに社内の組織はどのように運営されるべきかについての人々の考え方が大きく変わってきたのを目にしてきました。例えば、財務の役割です。退屈な日常業務からもっと分析的な業務に大きく変わったのです。このような変化にコーポレート ファイナンス チームは危機感を覚えるようになりました。そこで彼らは財務やワークフォース プランニングに関してステークホルダーたちと効果的なコミュニケーションを取ることこそが成長を加速させ、変化への適合だけでなく逆にそれを武器にすることが必要だと気付き始めたのです。

 

財務は、単にデータを集めレポートするような業務に多くの時間を割いていて、組織内でパートナー関係を築くことでビジネスが現在どのような状況にあるのかを理解することを疎かにしてしまっている。

 

KPMGの2015年のレポートやACCA(the Association of Chartered Certified Accountants)の “Planning, Budgeting and Forecasting: An eye on the future,”によると、財務のプロのうちの75%が「財務とそれ以外の部署の協力関係は、プランニング、予算、フォアキャスティングの各分野で必要不可欠だ」と考えています。ビジネスの1つ1つにどれほどつながりがあるかを考えれば、これは納得できる結果ですね。

しかしながら、本当にプラスになる協力関係を築くのは実のところ「言うは易し行うは難し」です。今現在の財務は、会社組織内でパートナー関係を築いてビジネスが現在どのような状況にあり、マーケットやビジネスのニーズが財務のパフォーマンスにどのように影響を与えているのかを理解することよりも、単にデータを集めレポートするような業務に多くの時間を割いてしまっています。

この理由は多くの財務部門が複数のしかもバラバラのシステムを使って仕事をしていて、しかもプランニング システムが総勘定元帳から切り離されてしまっていることにあります。それによってコストセンター、事業主体、従業員情報といったメタデータ構造の複製をわざわざ自分で作って、それをあるシステムから別のシステムに移したり、データの正確さを確たるものにするため複雑なインテグレーションが要求されるのに対応しなければならなくなってしまっているのです。

そのため、いざという時にはデータはもはや古臭くなってしまっており、ビジネスの進展にあわせて持続的に組織間で協力し合いながら計画を立てていくことが難しくなってしまっています。このアプローチは非効率的でサイロ(情報システム間で正しくコミュニケーションできない状態)が生じるばかりか、プランニング プロセスにおいてセキュリティー上のリスクを生じさせる恐れもあります。

良い知らせは、テクノロジーやプランニング システムの進歩のおかげでこれらの諸問題に取り組みやすくなり、本当の意味での協力関係を推し進める可能性が出てきたということです。お互いに協力し合いながら効果的かつ持続的なプランニングを実現する環境を作るため財務が出来ることは3つあります。

 

大きな絵を描く

目指すべき協力関係は正しいマインドセットで臨むことから始まります。例えば、プランニングやフォアキャスティングといった「戦略的な要素」から始めるのではなく、「ビジネス上のニーズは何か」についての会話から始めるわけです。私はプランニングのディスカッションをするにあたって出来るだけ財務の要素を取り去って話すにはどうすればいいかについてよく考えます。すなわち、単に「どれくらいのヘッドカウントを担当しているのですか?」や「このクォーターでは何に出費するのですか?」といった質問ではなく、ビジネスの目的やゴール、そして財務がそれらをどのようにサポートするのかを深く掘り下げて理解する質問をするのです。このやり方によって財務とワークフォース プランニングが目指すところとの間に結びつきを生み出していけるのです。

 

もはや財務だけがデータを扱うわけではありません。プランニングに関わる者なら誰でもデータを理解する必要があるのです。

 

同じ目標を持つ

財務が他の部署と真の協力関係を築くには、同じ目標を持つことが大切です。現在のところデータは複数のシステムにまたがって存在し、スプレッドシートでは手計算やデータが正しいかどうかの確認に多くの時間が費やされています。もしプランニング、フォアキャスティング、リアルタイムの財務そしてワークフォース トランザクション データの全てが1つのシステム内にあれば、事務的な仕事の多くから財務の人間を解放し、社内のすべての人間に数字を扱うことに対する自信を与えて行われる議論がもっと意義深いものになるでしょう。それに加えて、プランニングとフォアキャスティングは一層ビジネスの現状を反映したものとなり、組織が変化を受け入れて持続的なプランニング プロセスを実現できるようになります。

 

カウンターパートの良き助言者となる

もはや財務だけがデータを扱うわけではありません。プランニングに関わる者なら誰でも、データについて理解を深める必要があるのです。それによってプランニングはビジネスのニーズや方向性をより良く反映し、しかもガバナンスを十分に利かせることが出来ます。

今日のダイナミックに変化する環境に応えられるものへとビジネスのニーズが移り変わっていくなかで、うまく行っている企業のプランニングへのニーズも変化してきています。未来に向けた強固な基盤を作りあげるには、企業が今よりもずっと結びつきを強め、協力関係を保ち続け、それを維持し続けることが大切なのです。

テクノロジーはこれらを可能にするカギであり、ビジネスのニーズを予測し、プランを立てる役割を果たします。まだまだ始まったばかりですが、この経験を皆さんとシェアするのを楽しみにしています。

 

原文(英語) : Why True Collaboration Matters in Enterprise Planning