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CIOの戦略的データ活用:4つのアプローチ

 

これは、Workday のブログに Diana McKenzie が英語で投稿した記事です。 日本の読者の皆様も興味を持たれることと思い、この記事を翻訳しました。

 

CIOの存在感は近年ますます大きくなってきていますが、その背景にはありとあらゆる情報をすぐに利用できる「デジタル トランスフォーメーション」の時代が到来したことがあるでしょう。

かつては難しい課題を解決するためには、アナリティクスのための大型プロジェクトを組み、しかもそれに1年以上もかけていましたが、今では同じ課題が数時間からひょっとすると数分で解けるようになってきているのです。

このような時代だからこそ、CIOという役職は極めてやりがいのある立場にあると言えるのです。なぜなら、自社と顧客の双方にとって最高の結果を生み出すデータ戦略を自ら次々と採用出来るからです。新たなビジネス チャンスを見つけたり、問題解決のためにどのようにデータを駆使すれば良いかを考え抜くのは、あらゆる業務の中でも最もやりがいのある仕事と言えます。

それではCIOはどのようなデータ戦略を取るべきなのでしょうか。次に私が今まで学んできたことを皆さんとシェアしたいと思います。

 

信頼を確立する

他のリーダーたちと良好な関係を保ち、社内の様々なビジネス パートナーと深くかかわることは極めて大切です。お互いをしっかりと信頼しあうことなしに、CIOとそのチームはデータをうまく処理し、どこにも先駆けたアナリティクスを生むような協力関係を築くことは出来ません。ですが、いったん仲間が出来れば、それがはずみとなってあなたのチームは他のビジネス パートナーと仕事がやり易くなり、データを最大限に活用できるようにもなるでしょう。

 

組織の様々な部門のデータを集め、それを分析すれば、データの力を解き放つことが出来ます。

 

部門を超えた質問を心がける

リーダーたちがミーティングをする時は大抵、企業戦略に関わる同じような質問を繰り返し問われることが多いものです。CIOはとっかかりとしてこのような質問の1つか2つを取り上げ、その答えとしてデータをどう使えばいいかを考えるようにすると良いでしょう。

とはいえ、どんな質問から始めればいいのでしょうか?複数のビジネス ユニットに関わる質問を取り上げ、結果的にそれが複数のデータ セットを含むように配慮するのが良いでしょう。例えば、「プロダクト、市場の地理的位置、顧客タイプによって利益率はどのように変わるのか?」といった質問です。組織の様々な部門のデータを集め、それを分析すれば、データの力を解き放って優れた決断を下すことが出来ます。今日の進んだテクノロジーのおかげで、各部門はかつてないほど恵まれた環境にあります。

 

データのスプロール化を防ぐ

今日では、誰でも比較的簡単に「Paas(Platform as a service)」や「Iaas(Infrastructure as a service)」を利用し、ほんの少しITチームが関わる程度で自分たち自身でデータ分析を行える環境が整ってきています。しかし、そうすることによってチームは価値あるデータを他のデータ ソースと繋がりのないサイロにどうしても閉じ込めることになり、価値あるビジネス インサイトを得ることが出来なくなってしまいます。ITや他のチームの関わりなしにこのような事が起き続ければ、データのスプロール化が生じます。この段階になってしまうと、最も大切な課題に答えるために社内のデータ ソースを結びつけるのは非常に困難になってきます。

 

問題の本質を理解出来なければ、最善のテクノロジー ソリューションを提供することも出来ない。

 

「キラー テクノロジー」の罠に気を付ける

近年、少しばかりニッチなアナリティクス ツールがヒットし、IT部門やビジネス リーダーたちの関心を引いています。幾つかのケースでは反応はこんな感じです。
「おお、これはまさに問題を解決してくれる『キラー テクノロジー』だ。これでどんな問題を解決できるのか見てみなきゃ。」
しかし、自分たちが本当に必要なのは何か分かりもせずに飛びつくのは、時間とお金の無駄になってしまうでしょう。

その代わり、自社にとって重要なビジネス上の挑戦がどのようなもので、どんな機会や可能性が今後ありうるのかをまず理解し、その上でビジネス パートナーと仕事をする過程で、そのような質問に答えるために何が必要かを決めていくべきです。例えば、まずは仮説から始めて、どのようなデータ セットが必要かを決めます。次に分析のためのデータ収集に他のツールが必要か、それともデータは既に利用可能で使いやすいものなのか(もしそうだった場合、クオリティーと信頼性を改善するためためにビジネス プロセスに磨きをかけようとしているだけのこともあります)を決めましょう。

データの相関性をはっきりさせるものから、仮説を深く検討し、可視化を進め、深堀りし、ダッシュボード経由でサービス内を検討したり、レポートを作るものまで様々なツールを採用する機会が何度もあります。問題の本質とそれへの答えがビジネスにどんなインパクトを与えるかを理解出来なければ、最善のテクノロジー ソリューションを提供することも出来ません。

ITですべてが可能になるわけではありません。データを戦略的に活用するには、会社全体で積極的に関わることが必要です。しかし、ビジネス パートナーたちがITチームの専門知識、リーダーシップ、コラボレーションから大いに得るものがあることは疑いもありません。部門を超えた取り組みがもたらすもの、それは全員にとって意義あるものであるはずです。

 

原文(英語) : 4 Essential Tips for Leading a Smart Data Strategy