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ワークフォースのパフォーマンスを高く保つ感情的レジリエンスの重要性

 

これは、Workday のブログに Ellen Murphy が英語で投稿した記事です。日本の読者の皆様も興味を持たれることと思い、この記事を翻訳しました。

 

高まる危機の中で先行きの不透明感が増すと、人々のストレス、不安、恐怖心も増していきます。私たちがかつて経験したことのない世界的なウイルス感染の脅威と、それに伴う経済の急速な悪化に直面している現在、ビジネスと個人のどちらにおいても、強くしなやかな心、つまりレジリエンスがこれまで以上に重要になっています。

Workday が主催する最新の @CNBC ライブストリーム「Leadership and Management Amid Crisis (危機的状況におけるリーダーシップとマネジメント)」メンタル ヘルスに関するセッションでは、レジリエンスの育て方、およびウェルビーイングとパフォーマンスの向上について取り上げました。

臨床心理学者でありハーバード大学メディカル スクールで教鞭をとる Luana Marques 氏 (写真上) と、Google 社でウェルビーイング・パフォーマンス担当リーダーを務めた経験を持つ Bill Duane 氏が、不安やストレスが生産性に与える影響と、その問題に対処するための解決策について語りました。

このセッションでは、ポジティブな変化を生み出すレジリエンスを育成するために、ビジネスリーダーが職場にエモーショナル インテリジェンス (EI) や団結力を取り入れる必要性についても語っています。

 

危機に対する神経学的反応を理解する

ある感情に対して、なぜそのように感じるかがわかれば、感情の動きを理解しやすくなります。現在の状況では、自覚があろうとなかろうと、私たちは人間の最も基本的な反応の 1 つである "恐怖" を感じています。

「脅威が現実のものとなったとき、そして私たちは今まさに COVID-19 という現実の脅威に直面しているわけですが、私たちの体は "戦うか逃げるか" の状態に入ります」と Marques 氏は説明します。恐怖に対するこの反応は、脳の中で感情をつかさどる辺縁系内で「自然かつ迅速に」起こります。

そして、"戦うか逃げるか" という反応の結果として、「脳の思考をつかさどる部分が委縮し、集中できなくなります」。私たちは今でも、危機が起こる前と同じ生産性で仕事をしようとしていますが、脳はその大部分が真の脅威を回避することに集中しているため、以前と同じレベルで仕事に集中する余裕はないのです。

「あなたが不安を感じているならば、それは経済、健康、人間関係の危機に対する自然かつ合理的な反応です」と Duane 氏は付け加えます。ストレスを感じることは「あなたの性格的な欠点ではない」と視聴者の不安を取り除きました。それはむしろ、人間が持つ生来の反応なのです。

 

楽しいと感じることを見つける

ストレス反応を抑制するには、何か気分が良くなることをするのが正しい方法です。エクササイズ、睡眠、瞑想、料理など、何でもかまいません。「効き目があるものはたくさんあります。その中で自分に合ったものを見つけましょう」と Duane 氏はアドバイスします。

Marques 氏は、高まった反応を鎮めるには「新しい習慣を作ること、その習慣は以前の行動をベースにすること」だと助言します。たとえば、以前はスーツを着ることで気持ちを高めていたのであれば、在宅で仕事をするときも同じようにスーツを着ます。新しい生活習慣が定着すれば、脳により多くのドーパミンが分泌され、それが幸福感を生み出します。

 

「最も重要なのは、恐怖や不安から、自分を責める方向に気持ちが向かないようにすることです。困難に直面したときは、自分に対して厳しくなることを避け、思いやりや優しい気持ちを大切にしましょう」— Bill Duane 氏

 

メンタル ヘルスに関するリソースを参照する

メンタル ヘルスや行動医学に関する信頼できるリソースはたくさんありますが、大切なのは「自分に合ったものを見つけること」だと Duane 氏は指摘します。

お勧めのリソースには、Anxiety and Depression Association of America (ADAA) の Web サイトや、Google 社のエモーショナル インテリジェンス プログラムなどがあります。後者は非営利団体である Search Inside Yourself Leadership Institute (SIYLI) の Web サイトから入手できます。メディアの視聴や閲覧もメンタル ヘルスに影響するので、気持ちが高揚するようなメディア ソースを探すのもよいでしょう。たとえば、John Krasinski 氏による Some Good News、David Byrne 氏による Reasons to be Cheerful、Dolly Parton 氏による Good Night with Dolly などが挙げられます。

また、多くの企業では社員向けのメンタル ヘルス関連リソースを用意しているはずですが、それらは十分に活用されているとは言えません。「この困難に直面したことをきっかけにそれらのリソースを見る人が増えるとよいのですが」と Duane 氏は語っています。

「重要なのは、自分を元気づけてくれるリソースを見つけて、それを実践することです」と Duane 氏は勧めます。自分がそうすべきだと思うことではなく、そうしたいと心から感じることを選ぶことが大切です。「最も重要なのは、恐怖や不安から、自分を責める方向に気持ちが向かないようにすることです。困難に直面したときは、自分に対して厳しくなることを避け、思いやりや優しい気持ちを大切にしましょう」

 

共感型リーダーシップで社員をサポートする

危機的な状況下では、感情を上手にコントロールすることも重要です。社員が感じる不安やストレスは各自が置かれた状況によって異なります。たとえば、高齢の親族の介護をしている社員もいれば、フルタイムで仕事をしながら家で子供の学習の面倒を見る社員、1 日中ルームメイトと過ごさなければならない社員もいるでしょう。

リーダーとして社員を支え、周囲に頼れる人がいると感じてもらうには、「感情が高ぶった体験について話してもらい、その感情を肯定したうえで、共感することが重要です」と Marques 氏は説明します。そして「慢性的なストレスを抱えていると、人は感情的になりがちです。こうした感情の存在を認めたうえで相手と接しましょう」と勧めます。逆に、感情を無視することは状況を悪化させることになるからです。

Duane 氏によると、職場に必要なのは「落ち着き、論理的思考、信頼、思いやり」です。さらに「大きな危機を乗り越えることで、非常にポジティブな変化が組織に起こることもあります」と言います。そのためには、「つらい感情を抑えるのではなく、受け入れて適応する必要があります」

 

社員の心のウェルビーイング対策は欠かせない

従来、職場での不安やストレスといった感情は取り除くべき厄介な問題であり、ウェルビーイング プログラムやサステナビリティ パフォーマンス プログラムは必須ではなく、あればよいという程度に考えられてきました。

しかし現在では、この危機が過ぎ去った後の世界で他社より戦略的に優位な地位に立つにはエモーショナル インテリジェンス対策が欠かせないことが明らかになっています。未来を正確に予測することはできませんが、エモーショナル インテリジェンスを重視する企業は、どのような困難な状況に陥ってもよりうまく適応できるはずです。それは単に正しいことではなく、「企業にとってプラスになる」ことだと Duane 氏は強調します。

「私たちは今日、世界レベルで相互に結び付き、相互依存しています。そして今、その重要な体系の一部が非常にもろいことが判明しつつあります」と Duane 氏は指摘します。「この危機が終息したときに、米国が第二次世界大戦後にヨーロッパの復興を支援した「マーシャル プラン」とは比べものにならない取り組みが必要になるでしょう」

そして、その目標を達成するための心構えについてこう述べています。「自らの感情をプラスに変えて、世界をより良い場所に変えていくための準備をすることが大切です」

 



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