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CFOの意思決定はどのようになされるのか?

 

これは、Workday のブログに Mark Nittler が英語で投稿した記事です。 日本の読者の皆様も興味を持たれることと思い、この記事を翻訳しました。

 

ヴァージン グループのファウンダーである Richard Branson 氏がかつて意思決定について述べた有名な言葉があります。

 

「私は膨大な量の統計データより、自分の直感を信じる。」

 

Branson氏のビジネスにおける鋭い洞察に真っ向から異論を述べる人は少ないでしょう。しかし、今日のようにディスラプションがそこらじゅうで起きているビジネス環境では、ビッグデータやアナリティクスの活用も有効です。それらがデータに基づいた信頼度の高い意思決定をかつてないほど可能にしているのです。こうしたなかでいまだに直感を頼りにする必要はどれくらいあるのでしょうか?

実際に金銭を扱う財務の世界に目を向けましょう。最近の“ FSN Future of the Finance Function 2016 ”の調査結果には驚くべきものがあります。そこでは財務上級プロフェッショナルの81%が、将来CFOは会社の意思決定において今まで以上に影響力を持つようになり、社内で戦略的な役割を担うことになると信じている一方で、3分の1近くのCFOはまだ直感に基づく意思決定を頼りにしているとあります。

 

「CFOの3分の1近くが信頼できるデータよりも直感の方を重視している。」―Gary Simon (FSN社CEO)

 

そのレポートでは、762名に及ぶ様々な業界のグローバル ファイナンスのプロたちが課題の多いマーケットの財務状況について専門的な知見を提供するとともに、CFOはどのようにしてビジネスの変わりゆくニーズを満たす戦略的なパートナーになれるかについてもまとめています。

FSN社のCEOであり、 Modern Finance Forum のリーダーでもあるGary Simon氏は「未来のCFOは意思決定、テクノロジー、データガバナンスの点でもっと社内で影響力を持つことを期待されている。だが、およそ3分の1のCFOは信頼できるデータよりも直感を頼りにしているし、3分の2は様々なデータをどう管理し、分析すれば良いのかマスターしていない。また、同じく3分の2のCFOはイノベーションやプロセス改善に興味を持っていないし、さらには半数以上のCFOはビジネスパートナーを作るために十分な時間を業務で割けていない。」と説明しています。

 

時間とテクノロジーの壁

「CFOは変わらなければならない」と頭ではハッキリと自覚しているにも関わらず、多くの点でまだまだ変化が進んでいない事実が調査から明らかになっています。その理由は明快です。トランザクション処理や監査、統制業務に時間がかかってしまい、戦略的なパートナーシップを築いたり、意思決定に影響を与える能力を高める余裕がないのです。

 

3分の2のCFOは、イノベーションやプロセス改善にまわす時間がほとんどないと嘆いている。

 

そして、いつも社内に導入されているテクノロジーに非難が集まります。現在の財務で用いられているテクノロジーは単純なトランザクション処理向けに設計されているので、ベンダーは他の機能を追加しようと思ったらミドルウェアやインテグレーションといった技術的なダクトテープで余計なアプリケーションをつぎはぎしなければならないのです。

このようなシステムではメンテナンスに大変なリソースを必要としますし、一度でも古臭いソフトウェアをアップグレードしようとして苦しんだことがあれば、新しいシステムを導入するのには時間も費用も恐ろしくかかるだろうと熟慮してしまうのも無理もないわけです。このような理由から、財務部門に変化をもたらそうとしてもなかなか上手くいかないのです。

これはジレンマです。適切なテクノロジーは日々の業務をオートメーション化して、より戦略的なプロジェクトに割く時間を増やします。ですが、レガシー テクノロジーを背負い込んだままでは、イノベーションの実現にかける時間を作ることすらままなりません。調査では、財務上級プロフェッショナルの75%がCFOはイノベーションを実現する鍵であると言っているものの、同時に彼らの3分の2は実際のCFOがイノベーションやプロセス改善に費やせる時間はあまりないのが現状だとも言っています。

 

新たなモデルが変革を可能にする

しかし、状況は変えられます。時代に合った Workday のようなクラウドベースのシステムは単一のモデルにトランザクションやコントロール、アナリティクス、プランニングが組み込まれた設計になっています。このような新しいモデルを利用する場合には、古いレガシーシステムと置き換える必要がありますが、その代わり劇的に時間やコスト、デプロイのリスクを減らすことが出来るのです。そして、いったん利用が開始されると、オペレーティングの効率性が上がるので、自社に変革をもたらすために必要な本当に大切な仕事をやる時間が作れます。

 

6割近くの人が、オートメーション化が進めば、より速い意思決定を実現出来るようになると答えている。

 

最近のWorkdayによる調査では、Workdayを導入している財務チームは効率が35%増加するだけでなく、自社の変革に欠かせない財務データの分析に以前より40%も多くの時間を割けるようになったということが分かってきました。

また、前述のFSN社は財務の未来は楽観的で明るいものになると言及しています。クラウドによる新しいソリューションを導入し始めた人のおよそ70%近くがトランザクション プロセスにかかる時間が少なくなり、自社の戦略の策定に積極的にかかわるようになったと報告しているとともに、60%近くの人が、オートメーション化が進めばより速い意思決定を実現出来るようになると答えています。

ビジネスが大きく様変わりする現在に財務がどのような役割を果たし、未来に備えていけるのかについてより深くお知りになりたい方はCFOに関わる他のブログも是非ご覧ください。

 

原文(英語) : New Report Reveals Insights into CFO Decision-Making