年次プランニングの所要時間を 75% 短縮した Andela 社

「当社はプランニング プロセスの実行に 2 ~ 3 か月かかっていましたが、Workday Adaptive Planning を導入してからは 3 週間程度しかかからなくなりました」—グローバル財務会計システム担当ディレクター

アフリカに所在する高スキルなソフトウェア エンジニアを取りまとめてリモート チームを構築し、米国やヨーロッパのテクノロジー企業に派遣する作業は複雑な処理が必要になります。そのため、グローバル人財ネットワークを通じてリモート エンジニアリング チームの構築を支援する Andela 社は、7 段階のワークフォース プランニング モデルに基づいてクライアントとリモート エンジニアのマッチングを行いメンバーを特定して、持続性と連携性に優れたチームを編成しています。

ニューヨークに本社を置く Andela 社は従来、スプレッドシートを使用してプランニングを行っていました。しかし海外事業が拡大するにつれ、多通貨の対応やタイム ゾーンが異なる財務チーム同士のコラボレーションも簡単に実行できるソリューションが必要になりました。Workday Adaptive Planning を選択した Andela 社は、バージョン コントロール、多通貨の対応、ミッションクリティカルなシステムとのシームレスな連携を実現しています。また、コロナ禍のように先の見えない状況下では、シナリオ プランニングを活用すればビジネスの変化に対応できるという新たな発見もありました。

Red Barn Partners 社と連携した Andela 社は、わずか 3 か月間でソリューションをデプロイし、直近のプランニング サイクルに間に合わせることができました。Workday Adaptive Planning の自動化機能は、生産性やデータの精度を高めただけでなく、Andela 社の年次プランニングと月次レポーティングの作業時間を大幅に短縮しました。チームメンバーは継続的な収益予測や分析に時間を割くことができるようになり、財務ビジネス パートナーとしてエグゼクティブと強力な関係を築くようになりました。その結果、エグゼクティブは世界中のチーム メンバーが提供するリアルタイムな情報を活用し、より迅速に意思決定を行えるようになりました。

課題

  • 複数の国に分散・サイロ化された情報:Andela 社の財務チームはタイム ゾーンが異なる複数の国に分散しており、年次プランニングを行う際は、複雑なスプレッドシートを共有して作業を行っていました。バージョンが自動的に管理されないため、各チーム メンバーはデータの入力時間をスケジューリングする必要があったほか、別のメンバーのデータを上書きする恐れもありました。どんなに調整を行っても上書きやデータ損失はなくならず、複数通貨の照合調整は連結処理を困難にしたため、年次プランニングには 2 ~ 3 か月の時間を要しました。

  • 多くの労力と時間を要するレポーティング サイクル:月末のレポート作成は主に手作業で行われました。複数のソースから実績データを取得する必要があるほか、データの編集、各国データの連結処理、レポートのフォーマットに対応しなければなりませんでした。このプロセスの完了には、各国の財務チーム全体が最大 7 日間の時間を費やす必要がありました。 

  • 限られた予測:データを入手してからレポーティングまでに時間がかかるため、短い期日に合わせてヘッドカウント要件やキャッシュフローを正確に予測することが困難でした。

成果

  • 多国間のコラボレーションを効率化:タイム ゾーンが異なる複数の財務チーム メンバー同士でも、プランニング モデルを同時に使用して作業を進められるようになりました。その結果、データ損失が低減し、生産性が向上し、年次プランニング プロセスにかかる時間が 3 か月から 3 週間に短縮されました。

  • 記録的な速さで生成可能な柔軟なレポーティング:月末の実績データを生成する時間は 1 ~ 2 日から 5 分に短縮され、レポーティングのサイクル タイムは 2 週間から 2 日に短縮されたため、財務チーム メンバーはデータ分析により多くの時間を振り向けられるようになりました。
  • より多くの情報を活用して予測を向上:意思決定者は企業内のあらゆるリアルタイム データに基づいて動的に生成される予測データをいつでも利用できるため、数週間前の情報に基づくスプレッドシートベースの予測に頼らずにキャッシュフローを特定できるようになりました。同社はまた、シナリオ プランニングを活用して新型コロナウイルスがビジネスに与える影響をすばやく評価し、リモート オペレーションに完全に移行する決断を下しました。

財務エグゼクティブは現在、より多くの時間を分析に費やすようになっています。収益予測やプランニングのサイクル タイムが短縮されたため、財務エグゼクティブはプライベートな時間を過ごす機会が増えています。

グローバル財務会計システム担当ディレクター


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